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藻谷浩介(DBJ)in盛岡広域ブランドセミナーと佐世保バーガー課長

去る、平成18年7月6日、盛岡にて開催された「盛岡共創街づくりセミナー」に参加してきました。

そのときのレポートをします。
主催は、盛岡青年会議所・盛岡市役所

盛岡JCでは、これまで数ヶ月間、「盛岡広域の地域ブランドとは?」ということで、藻谷さんをアドバイザーに迎え、全国事例を足で歩いて体感されている観点から辛口かつ、ストレートな意見をベースに勉強会を重ねてきた。
節目には、私も同席させていただき、見守らせていただく機会に恵まれた。
それの担当責任者は、私の後輩にもあたる、岡崎さん(盛岡JC地域経済共創育成委員会)だ。

このような地域の若手企業経営者等が、市民の先頭にたって、公民連携(P/PP)にて、地域ブランドをはっきりと認識し、構築した戦術を実践しつつ、地域経済の発展の先駆者ということを自覚して進み始めたことは、新たな自治、公共のふさわしい実例ではないだろうか!

地域資源は、なかなか地元にずっといると意識からはずれ、何が資源で、何が愛されるべきものなのかが盲目になってしまっているというのが共通認識であった。
外から、藻谷さんのような指摘を、豊富な事例をもって話をされると、改めて、なるほどと認識出来るようであった。

次に、午前中のフリーディスカッション(100の戦術)の後、お昼を挟み、午後から開催された、藻谷浩介講演会-盛岡市民に告ぐ-から、少し内容を紹介します。

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盛岡は、中心市街地が壊れていない=>修学旅行誘致東北一に
学校では、中心市街地が疲弊していないところを見せたいという教師の強い希望がある。
(文面と、写真は関係有りません)


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【藻谷理論】
ブランドとは、一般大衆がこだわりを持ったものだけ
外部の者が信用するのは、その地域の人が好んで使っている物だけ。
例)盛岡人が食する冷麺、じゃじゃ麺、盛岡人が飲む水、軽井沢の人がおいしいというバターチーズ等々、連想させるものと、現実が一致している信頼性の高い物


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佐世保バーガーのように、800円~1,000円(東京価格)しても、佐世保=米軍基地=歴史性(米国人兵士から直伝された地元の人が作って、米国人もうならせている本物のおいしいバーガーのようなものが、例えば、わかりやすい”佐世保ブランド”
米国流文化と、佐世保らしさの融合
日本三大貧乏市(藻谷言)の佐世保が、”佐世保バーガー”を通して、「観光」を地域資源として観光客へ提供している。(当日ゲストの佐世保市役所 鬼山課長)

ブランドとはある意味、「覚悟すること」(藻谷言)


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夕方からの戦術実行、地域独自文化にはぐくまれた食材紹介で、「わんこそば大会」に飛び入り出演する鬼山課長((財)佐世保観光コンベンション協会、企画・イベント部)



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580円佐世保バーガー
(財)佐世保観光コンベンション協会HP



◎参考ホームページ【させぼブランド】
大阪のSASEBOバーガーショップ
佐世保バーガーとは

先ほど、わんこそば大会に出演の写真に出ていた、鬼山美穂子課長は、「佐世保バーガーを
全国にPRした功績が認められ、ビジネス界で活躍した女性に贈られる、日経ウーマンオブザイヤーヒットメーカー部門6位を受賞しました。
2001年に佐世保市役所観光課グルメ担当の鬼山美穂子さんが、観光客向けにハンバーガーショップの案内図をつくって5000部を市内の駅やホテルに置いたのが、ブームのきっかけとなったといわれています。(リクナビ2007より)

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18時過ぎからの100名モニターによる全国の麺の食べ比べ投票イベントにて、鬼山さんから、佐世保バーガー携帯ストラップをいただいてしましました♪(やなせたかし作で、なかなかよいです)
麺は、じゃじゃ麺、ひえそば、長崎チャンポン、二戸せんべい汁、北九州焼きうどん、冷麺。
途中、地酒(紫波町”月の輪”等)の試飲も頂戴し、大変楽しいイベントになりました!
鬼山さんも、食べるは飲むは、わんこ大会に出られるはで、顔色ひとつ変わることなく、笑顔を絶やさず、佐世保のPRに努めておられたのが印象的でした。
さすがは、観光企画課長!


ちなみに、佐世保市の地域活性策も、公民連携(P/PP)手法によっている。
行政(市)が、仕掛けをつくり、宣伝、全国の百貨店とかけあいイベント開催。(鬼山さんが全国かけずりまわっている)
民(民間企業、商店、市民)が、佐世保バーガーや名産品を売って、経済活動をしている。
まさに、リスクをとるにふさわしい者がリスクをとり、「官」と「民」がそれぞれパートナーシップにて、得意なところを発揮して、ヒットに結びつけている。
官民協働にて、新しい「公」の創出をしているのである。