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昨日、新しい、千代田区役所の庁舎に移転した、千代田区立千代田図書館ツアーに参加してきました。

場所は、九段下の、あおぞら銀行本店や、法務局の間です。

最近、区庁舎が新築され、その9F10Fに出来たものです。国の合同庁舎も同居していたりします。(旧庁舎はどうするのだろう・・・)

このあたりの、賃貸料坪単価を1万円として(少なめ?)、図書館は、780坪程あるので、家賃に換算すると780万円!! 公益事業として、これ以上の価値を出せるか?!

それはさておき、、、


ここの運営管理は、指定管理者制度で、民間に委ねられている。公設民営だ。
それがすぐにわかるのが、入ると、職員の感じが率直にちょっと違う。3社連合で受託しているのだが、コンシェルジュ機能は、サントリーパブリシティサービスが担当しており、制服に身を包んだ、若手の女性職員が、明るい挨拶と共に、迎えてくれる。というか、ツアー待ち合わせのためうろうろしていたら、職員の方から声をかけてくれた。これにはビックリ。

そして、開館時間は、朝10時~夜10時までだ。なぜそうなのかと言うと、コンセプトははっきりしている。

”あなたのセカンドオフィスに。もうひとつの書斎に。平日夜10時までご利用いただける、いままでにない"図書館"です。

これがキャッチフレーズだ。

機能としては、コチラのサイトに詳しく載っている。

そして、登録さえすれば、利用は、千代田区在住・在勤を問わず、誰でも利用出来る。
さらに区内の大学図書館と提携しており手続きすれば無料で利用も出来る。
明治大学中央図書館 ⁄ 専修大学図書館神田分館 ⁄ 法政大学図書館(市ヶ谷キャンパス) ⁄ 日本大学理工学部図書館 ⁄ 日本大学経済学部図書館 ⁄ 日本大学法学部図書館 ⁄ 二松学舎大学附属図書館 ⁄ 大妻女子大学図書館 ⁄ 上智大学図書館 ⁄
日本教育大学院大学図書館


夜10時まで開館させるのは、主に区内で働くビジネスマンをターゲットに、ビジネス関連の書籍を充実させる予定にしているからだ。千代田区は人口(1月1日現在)こそ約4万5000人にすぎないが、事業所の多さから、昼間人口(2000年国勢調査)は約85万5000人にも上る。

ただ、在住区民への配慮もある。子ども室/児童書コーナーがあり、ガラスで仕切られ、安全面でも配慮された中に、授乳室もある。今後、ここで、図書館を利用する親のために、保育士を入れて、一時預かり保育もするとのこと。

コンセプトに、セカンドオフィスにとあるのは、書斎のような個人ブース席があり、電源、LAN備え付けである。これがそれぞれ窓際でに配置されており、予約制とのことだが、ちょっとした仕事や調べ物にはよい感じ。今後、ビジネス書、新聞、年間、白書などを充実させるそう。
新書の多くも取りそろえるそうで、3,000冊を誇るそうです。新書なら、ここが一番とういうことにもなるのかもしれません。
そして、「新書マップコーナー」というのがあり、ICタグリーダーを組み込んだ台の上に本を置くと、新書にもつけられたタグを読み取って書籍情報を取得し、独自の全文検索エンジン「想」に情報を入力する仕組みだ。本は1冊でも複数冊でも検索可能。複数置けば“OR検索”になる。
つまり、その新書、或いは、複数の新書からキーワードや内容を児童表示させ、自分の興味分野がわかることが出来るという。どのように使えるのかは、いろいろ試してみるとおもしろいかも。不思議な発見があるかも知れません。
詳しくは、↓
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/25/news105.html

場所柄、スペースは狭く、いろいろ限定されるので、蔵書数は、はっきりいって少ない。が、少ない夜間人口と、夜に訪れたりするビジネスマン向けに特化すればこうなるのであろう。
そして、神田の古書街はすぐ近く。図書館で全部揃えるのではなく、そちらのデーターベースともリンクさせ、そちらで購入してもらうというような連携もとっている。

まぁ、条件を全部インプットし、それぞれが旨く活かせるような仕組みを取っていると言うことでしょう。まだ開設されたばかりなので、これから少しずつ、機能が強化されていく感じがした。

そして、近接する、我がオフィスも入居している、ちよだプラットフォームスクウエアとの連携も視野にあるとのこと。

自治体が、図書館の運営に関し、利用者をみていないとよく言われるが、指定管理者で民営ということが決して良いと言うことではなく、それぞれの公立図書館が、公益としてどのような機能を持たせるのか、住民ニーズを如何に取り込んで、かつ、鵜呑みにするのではなく、官がしっかりと責任を負っていくことがいかにすればできるのか、諸外国の例も参考に徹底的に話し合うことが、自治の中で必要だと思う。

なお、興味深いのは、この界隈、戦争で焼けなかったため、1600年代の蔵書も豊富に閉架にあるそうだ。とてもとても開架に並べられないし、整理するのも大変ということで、このあたり、今後如何に、利活用していくのか、民営図書館の腕の見せ所でしょう。
古地図も豊富だそうで、最近引っ張り出し、図書館HPや、ポスターにも利用されている。

まさに江戸城お膝元、江戸情報博物館にもなりうるのかも知れない。興味深い!

そして、サポーターズクラブ会員も募集しており(詳しくは、HPで)、首には赤いIDがぶらさがって、館内にもいらっしゃる。メンバーシップで、いろいろな集まりをやったり、ボランティアで閉架の整理に関われたりと、図書館好きには溜まらないかも。会員になるには審査と年会費もあるそうです。

横にはは、ラウンジ(別経営)もあり、夜18時~はアルコールも出る。よい景色を見ながら図書館を利用し、その後、お酒にディナーと、公立施設ならではの贅沢も味わえそう。

コンセプトはしっかりしているが、運営面でこれからきちんと機能していくには、利用者が利活用し、育てていかないと行けないのかも知れない。
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