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日経新聞2006年5月4日(木)社説から
「分権進め地域が成長を競う時代に」より

人口5万人弱の三重県亀山市の税収が今年度、百億円の大台に乗る見込み。   二年間で三割増。
 シャープを中心とする液晶関連の企業集積の結果。
 雇用も高水準。
 市内では、ビジネスホテルや賃貸住宅の建設がラッシュ。
 富士通や東芝も三重県内で大型投資を予定している。
地域経済を取り巻く環境は厳しい。しかし、悲観することはない。
 全国を、ブロック単位でみればそれぞれ欧州一国並の経済規模や人口がある。
 中部地方(愛知・岐阜・三重の三県合計):オランダに匹敵
 近畿地方:スペインと肩を並べる
 東北地方:ベルギーを上回る
 四国地方:ポルトガルに近い
 各地域の潜在力はもともと大きいが、生かし切れなかった背景には中央省庁による全国画一的な経済振興があった。
 そのことで地方経済の足腰が弱めた
 地域経済の立て直しには経済振興策の権限を地方に移し、補助金廃止、税源移譲が必要
  →潜在力発揮へ道州制に移行を  →国交省はほとんどいらなくなるだろう。

●三重県のケース
 県が掲げた液晶関連産業に集積を目指す「クリスタル(液晶)バレー構想」に基づき、シャープ誘致に90億円の支出を決めたことがその後の成長の決め手になった。
 これまで、(国)政府による補助金を使った企業誘致策はどの地域にもあったが、金額が一ケタ違う大胆な「投資」だった。

●滋賀県:期間限定の独自の「経済特区」(税財政面の支援)を設けて産学連携したベンチャー企業の創出に効果があがっている。
 静岡県:米国在住者と契約、外資系企業の誘致に力を入れている。
●衰退著しい農業、政府に保護策を求めるのではなく、「攻め」の農業への転換へ。
 近隣には、成長著しいアジア、特に中国には「13億人の胃袋」が控えている。
 九州:「フードアイランド(食の島)構想」を打ち出し、農産物の輸出拡大に向け、アジア各都市へのアンテナショップの開設等を行っている。
●小規模市町村の活性化(経済自立)も急務。生き残りのモデルは各地で芽生えている。
 島根県雲南市の「吉田ふるさと村」。卵かけごはん専用しょうゆ「おたまはん」は出荷2か月まち状態。同社は、100人を超す住民が出資、バス運航や、水道施設管理、公設温泉宿の運営(公設民営)など公共サービスの一部を代行している。60人強を雇用、2%の配当実施。
 愛媛県内子町:年間90万人近い観光客が訪れる。(歴史や景観を生かした街づくり)
地域経済復権モデルは、自らにふさわしい姿を地元企業、住民が探り、中央から権限を委譲された自治体が側面支援してこそ、真に自立する道が開ける。

(以上紙面より)

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 この社説からもわかるように、以下のような地域活性化へ向けての取り組みキーワードが必要でしょう。
・他の地域のコピーではなく、事例を真似るのでもなく、自分の地域にふさわしく、身の丈にあった地域経営手法の検討。
・補助金、助成金目当ての開発((画一的な計画につながる)補助金メニューの採用)ではなく、「官」(ここでは、地方で政府)が、きっちりとリーダーシップをとり、「民」の経営ノウハウや、発想力(創意工夫)、競争意識を取り入れ、必要な資金は、様々な、財政、金融手法を駆使し、大きな投資も必要。(リターンが大きく見込まれるならば、三重県のように)
 いや、リターンをきっちり見込み、公民連携による都市計画をするのだ。
まさしく、公民パートナーシップ(連携)。PPP。米国で言う、「ニューアーバニズム」「スマートグロース」手法による地域経営手法によりまちづくりが、今、日本に必要である。
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写真:日本地方財政学会第14回大会特別講演(東洋大学:根本教授(前日本政策投資銀行地域企画部長)講演より)
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日本地方財政学会第14回大会 2006.5.27~28(東洋大学白山キャンパス)より

特別講演「公民連携と地方財政」
・根本教授(東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻、前日本政策投資銀行地域企画部長)
・塩川正十郎(東洋大学総長、前財務大臣(小泉内閣))
による要旨はこちら(講演スライドもDLできます)

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東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻


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私(筆者)のテーマも入っています。

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「官民連携」ではなく、「公民連携」と称する理由

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財政(債権)と金融(ファイナンス)との連携

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熱い情熱が不可欠?

塩じい(まだまだ、ものすごくお元気。力強いエネルキーで会衆を圧倒。)
「公務員は、減らさず、配置転換(警察や、会計検査院等)に」と。
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先日の話になります。

去る、5月15日(月)
私の居住する近所の商店街の今後のことについての研究のため、大学と協働して、商店街の視察、踏査をしました。

a0009097_17131417.jpg写真:(奥)視察の終わり際、学生が地域住民に話しかけられ対話している様子。団地内にこれだけ若者がいることが珍しい?

(手前)助教授と議員


法政大学現代福祉学部の「地域づくりゼミ」と、組んで、(現状)基礎調査を担っていただくことになっています。
今回は、実際に調査、分析を行う2年生12名、担当助教授が参加しました。

また、実際の再生については、東洋大学公民連携(PPP)大学院での、私等の個人研究で取り上げていくつもりです。

また、当日、おひとりの市議会議員においで頂き、ご案内、学生へのご意見も頂きました。
東洋大院から、客員教授も参加しました。

場所は、多摩ニュータウン諏訪団地、諏訪団地名店街。
周辺の団地は、建築されてから35年。多摩ニュータウン、最初の開発地です。

諏訪二丁目団地(分譲されたところ。多くの地権者(区分所有者)がいらっしゃる。
そこは、報道もされているが、一括建て替えの意向を固めている。

多摩ニュータウンは、当時、都内で働くサラリーマンのベットタウンとして、寝床確保のために、35万人都市を目指して、多摩市、八王子市、稲城市、町田市にまたがる広大な里山を切り開いて開発されたところです。

諏訪団地の居住者の方々は、こどもさん達が成人し、ご自分は、定年退職を迎えられた方が多い。商店街の店主さんたちも同じ世代である。高齢化が進んでいると言うこと。
シャッターが閉まっているのも目立つ。他の都市の商店街問題や、過疎地の高齢化、人口減の問題と共通項もある。

ニュータウン全体平均では、人口の厚生はいわゆる団塊の世代の方々が多く、いわゆる2007年問題の典型が、多摩ニュータウンで起きようとしている。つまり、大量退職。退職したかたが、ニュータウンで地域に戻ってくる。今までは会社に行き、モーレツに働いてきた世代だ。

私は、隣接地区に居住しているが、これから5年ごとくらいに同じ現象を迎えていく。

諏訪団地名店街の一部の方とのおつきあいの中で、建て替えはしたいが、どうしたらいいか、自分たちでは、わからないという声が多くあがっていました。売上げも落ち、客足はますます遠のく。シャッターも目立ち始め、地権者も多様。

でも、このような地域住民が地主になっている、団地の再生手法は、行政もやったことがないわけである。あくまで、地権者が、自分で計画する必要があるのですが、地権者だって、そのようなことをやったことは無いわけですし、知識も持ち合わせていない。

高度成長期、日本では、社会ニーズにより、大規模開発を、土地を取得するところから税金で行ってきた。別な時に触れますが、地域経営(経済)趣向でやっていないところが多く、問題化しているところが多いのだが(臨海開発とか、ニュータウンも)、それ自体を問題にするのではなく、これから、再生をどうするかというところは、我が国では、初めての試みになっていく。

まさに、地域住民と、行政(理想は、首長たる政治家がリーダーとなって)、議員(政治判断)、地域の専門家(建築・土木・経済、等々)、大学(福祉、藝術、体育、建設、政策等々)が、パートナーシップ(協働)で、その地域内で経済循環が成り立つように、或いは、外から、資源が流入してくる仕組み(周辺とのバランスを考えないといけませんが)を、意図して作る必要があるということが言えるでしょう。
ここは、開発から35年が経過し、地域資源が枯渇して、街の経営資源が無くなった状態なわけです。もちろん商店経営者の努力は必要ですが、これまた当時意図して造られた昨日が失われているわけですから、行政(市)も、市全体の経済バランスを考えて、投資していかないといけないわけです。が、まずは、地域の人がまとまらないといけない、いや、まずは、商店街が一致して、どうするかを、決めていかないといけないと思われるのです。
とはいえ、(数千万円~数百万円の)お金を出して、コンサルタント等に委託するというようなことは難しいのが現実です。そもそも、地域のことは地域の人しか知らないので、地域の方が、地域人という自覚を持つ時に、自分たちでどうにかしようということを初めて考えられるのではないかと考えます。よそ者(地域外の人)は、そのことに得意分野で縁の下の力持ちでお役に立ちたいと思います。
バカになりきれる、若い力も不可欠です。
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写真:隣接の永山商店街に進出している福祉施設の責任者の方から即席講義を受けている様子



参加議員氏のレポートはこちら

商店街の再生記事(ブログ”ねこのはじめの日記”より)
上山信一さんブログ
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GWの狭間、土曜日、専攻科懇親会が開催されました。

入学以来、早一ヶ月。社会人学生約20名(遠方通学者(最遠は熊本から通う)がお休みだったり、都合がつかず数名はやむなく欠席;;)と教授陣6名、教務課職員さん1名(同年代♪)。

こういうのって、社会人学生ならではだなぁと、改めて思わされました。どうなることかと思っていましたが、思うより全然盛り上がりましたね♪
よくよく考えればではありますが、我々社会人は、それなりにプロとして社会に関わっている。専攻内容は、教授陣からご教授受けるわけですが、実際は、お互いディスカッションしながら、新しい学問分野を体系化していくという言い方がふさわしいのかも知れない。

キャンパス(土曜日の授業では大学本キャンパスで授業)近くのイタリアンカフェほぼ貸し切り状態で、まぁよく飲みましたし、二次会にも。。。
土・日ダイヤということを失念し、電車、自宅駅の一つ前が終点の終電になってしまった。まぁちょうど酔い醒ましにって、歩いてちょうど良かったのであるんですが、荷物を持っていたこともあったり、ほろ酔いを通り越していたので、(自分では)相当歩いたあげく(京王相模原線の一駅って長いんです)に、情けなくも途中でタクシーの御世話になった。(やはり、若いつもりでもオヤジ化してきている?)

二次会でも教授、助教授の方々もカラオケ店で熱唱していただき、相当な懇親が深まった感じ。
月曜からの授業の雰囲気がどう変わるか、、、、、、

学生時代は、研究室単位とかの飲み会であったと思うが、社会人になると、こういうのも楽しみですね。
まぁ、教授陣も民間から来られた方も多いし、学生も多様な職業で、いろいろなところで活躍されている方ばかり。いろいろな方々との交流は楽しいものです。

月に一度くらいはこういうのやれればと思った今日この頃です。
が、なぜか飲み会の度に、大きな課題が与えられているような・・・・・・(酔った勢い?で、教授から学生に課題が出る・・・)
これまでの出た課題
・2年の間に○●を作る。(出来るのか?)
・今年中に○△□●ッ▲を発行する。
そして今回
・近日中に、専攻科ホームページを学生主体で構築し、公表する。。。

なんやかんや、自分たちの研究のため、必要な情報や、ツールを与えて頂けるわけですが、自分たちで、研究成果物を出していかねばというところが大学院なんだなぁと、だんだん気づかされる。せっかくの1年(で修了予定者もいらっしゃる)、2年のなので、やれる限りを尽くそうと行動したい。あっという間なんでしょうね。
18日には、またあのおじさまがやってくる、目を光らせに。
大学院掲示板より↓
2006年春の叙勲旭日大綬章を受賞されました。5月18日に特別講義を開催する。

シニア・アドバイザー梶原拓氏。「当専攻は教員が教えるのではなく学生が自ら考え実践すべき場」と檄を飛ばされている。元建設相官僚→前岐阜県知事
またまた長期課題が増えるぅ。^^;
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by kata0311 | 2006-05-06 23:59 | 感謝♪
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5月1日~2日の行程で、岩手県へ出張してきました。
写真は、石割桜
岩手県庁のお隣。盛岡地方裁判所の構内にあります。
まさに、ちょうど、桜が満開。二戸、八戸も同様でした。3月末の東京地方に続き二度もみられてラッキーです。
5月1日東京では30℃を超える気温でしたが、5月2日、盛岡では10℃前後。体おかしくなりそう。岩手山なんかは、頂きに大量の雪がかぶっていて、、岩手県では、ようやく春の兆しです。


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石割(いしわり)桜は、岩手県都・盛岡市のド真ん中、南部藩の家老・北家の屋敷跡(現在の盛岡地方裁判所構内)にある樹齢約350年のエドヒガンザクラの1本桜。何といいましてもこの桜は、周囲23mもの花崗(カコウ)岩の巨石の割れ目からまさしく「石を割って」生えているのが特徴で、その割れ目は今も広がり続けています。巨石の割れ目に桜が根付いたゆえんについては謎に包まれていますが、巨石がカミナリに打たれてひびが入ったところに桜の種が落ちて生育したものだというのがひとつの説となっています。幹の周囲は4.6m、高さ10.8m、枝張りは東西17mで南北に12.8m。国指定天然記念物。
解説文は、「旅 鉄 馬 山 まるしんさん」HPより
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by kata0311 | 2006-05-02 23:59 | 岩手県