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商店街にどんぐりパン移転(知的障がい者授産施設)

少し、前になりますが、2007年5月16日(水)に、多摩ニュータウン・諏訪商店街(近隣センター)、UR都市機構賃貸の空店舗に、移転、大きくなってオープンした。そのオープニングセレモニーに立ち会わせて頂き、試食や、工場・店舗を見学させていただいた。商店街にどんぐりパン移転(知的障がい者授産施設)_a0009097_284246.jpg

”どんぐりパン”は、以前に工場を構えていたところが、立ち退き移転対象になり、場所を探していたところ、紆余曲折があって、諏訪商店街の空店舗に決まったもの。URの配慮で、優遇家賃と2店舗分を壁ぶちぬき改装で入居出来、小さいながらも即売店舗も構えられて、一石二鳥ということになった。18歳以上の知的障害者、親の会でもあるNPO法人が運営している形になっており、焼きたてのパンは市内の児童館や、保育園に納入されているという。

商店街の空店舗問題は、いろいろな複雑なものがあるが、まずは、空きが埋まったことは活気が増える要素となる。
別途、地域が疲弊する中、なんとか長年努力されて地域のニーズに応えている既存店舗の活性策も考えねばなるまい。平等性も担保しないといけない「官」のみではなかなか難しく、「民」だけの努力ではとっくに限界を超えている。今こそ、官と民がパートナーシップ関係で、地域の公益を進める時代となったに違いないと確信する。自治によることも非常に大事な要素と思われ、今後、もう少し、大きな視点、街区くらいの大きさでの地域経営を検討することが必要である。一番は、地域が活性しないと意味がないので、今後、物販店とサービス提供店舗、知己住民、行政、地域の大学とが、がっちり連携して、地域経済の課題に取り組む時、自治が芽生え、新たに歯車がゆっくりと動き出すに違いない。高齢化、子育て支援、住み替え支援、街の若返り化、税収UP策、廃校利活用。いろいろな資源が豊富にある。


商店街にどんぐりパン移転(知的障がい者授産施設)_a0009097_220417.jpg当日は、理事長の挨拶から始まり、いろいろ苦労話も披露され、豊富や、商店街との協働の希望も述べられていた。続いて市長の挨拶。市も全面的にバックアップしたことが述べられていた。そして、商店会長の永井さんから乾杯の挨拶。

談笑する市長商店街にどんぐりパン移転(知的障がい者授産施設)_a0009097_2225523.jpg

商店街にどんぐりパン移転(知的障がい者授産施設)_a0009097_2233266.jpgパン工場部分

商店街に久しぶりに人だかり商店街にどんぐりパン移転(知的障がい者授産施設)_a0009097_2241794.jpg

なお、現在、初めて店舗を構えたことから、下記の通り、レジ係パート(経験者)を募集している。商店街にどんぐりパン移転(知的障がい者授産施設)_a0009097_2263045.jpg



下記に、記事等のリンクを記します。
市長のコラム(多摩市HP)はココ
●どんぐりパン案内(NPO法人多摩市障害者福祉協会)はココ
●朝日新聞の記事はココ
●市議会議員の活動記録はココ



知的障害者の通う授産施設「どんぐりパン」(東京都多摩市)が、これまで拠点にしていたアパートからの立ち退きを乗り越え、市内の諏訪商店街の空き店舗に移転した。同じ場所でパンを直接売る店もオープン。「お客の流れができる」と、商店街から歓迎の声も聞こえてくる。(永沼仁)

 どんぐりパンは96年、知的障害者の保護者らが、同市内のアパートに開設した。
 現在はNPO法人が運営する。昨年の入所者は約20人。焼き上げたパンを市内の学童クラブや保育園などに納品してきた。
 しかし昨年10月、アパートを壊して戸建て住宅にする計画を家主から知らされ、立ち退きを言い渡された。慌てて移転先を探したところ、諏訪商店街で空き店舗が見つかり、5月初めに引っ越すことができた。
 今回の建物は長屋風で、隣り合う2店舗を借りた。もともと居住スペースだった2階は休憩室や更衣室、施設の織物作業の部屋にあてた。家主の都市再生機構も入居に好意的で、店舗の間を中で行き来できるよう、壁に穴を開ける改装を許可してくれた。
 できたてのパンを売る店を併設するのが長年の夢だった。岩森小百合所長は「これで、『どこで買えますか』という声に応えられる。売り上げもアップしそう」と期待する。販売量をこれまでの1.5倍にするのが目標だ。
 店での販売を始めた17日には、売れゆきが良くて製造が追いつかないと、うれしい悲鳴を上げた。
 10年以上施設でパンを焼いてきた佐々木勝満さん(38)は「忙しくて大変。でも、やる気は出ます」。
 レジを手伝っている小菅博徳さん(20)は「商店街なので、前よりも人とふれあえて楽しい」と話す。
 商店街側も地域の活性化につながればと、歓迎する。隣の菓子店「青木屋」の永井昌子さん(58)は、「この商店街は飲食店が店を閉め、スーパーが撤退したところ。シャッターが下りていては人は流れてこない。起爆剤になってほしい」と話す。
 店での販売は月~金曜日の午前9時半~午後5時。食パン、バターロール、菓子パンなど十数種類を販売する予定。問い合わせはどんぐりパン(042・371・9236)へ。