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京王ホテルと姉歯建築設計事務所との関連

姉歯設計事件は衝撃的です。
日本のシステムの欠陥の露呈ですね。
国家資格である、一級建築士が設計し、公式検査機関が検査し、建築主事(行政)が許可し、途中の検査も通っていた・・・・・
これは、今までも不正があったかもしれないけど、不正やミスを発見できない、いわば機能していないという欠陥システムなのか?
高い検査料はどこに使われ、どんな人が構成員なのか、興味深い・・・・

さて、マンション二十数棟が、震度5で倒壊するとのこと。
力あるデベロッパーが開発したマンションは、移転費用の一切がで、購入金額も返還されるという。そうでないほうは・・・・・・
もっと恐いのは、その建築物として地震に耐えられない、高層のコンクリートの固まりが、取り壊されるのはいつか????居住者はもちろん、近隣に居住している人はどうしたらいいのか・・・
結局行政が費用負担(起きていないのに災害適用できるか・・・・)し、それは、市民につけが廻るということになるのでは?一体、誰の責任か・・・・・  徹底的に、早急に結論がだされるべきとは、いわずものかなであるが、まずは緊急避難が必要であろう。超法規的措置、小泉さーん!
んー、建築高さ×2倍くらいの半径内は立ち入り禁止措置だ!これは有事ではないか!人命が関わっている。

京王ホテルと姉歯建築設計事務所との関連_a0009097_22464368.gif
今回話題にしたいのは、京王プレッソインという新しいコンセプトのビジネスホテルだ。
京王電鉄が所有し、子会社が運営するホテル。当然、都心にあって低宿泊が売り物だ。
茅場町店が閉鎖になり、さきほど速報で、五反田店も閉鎖したとのこと。
この他にも5店舗ある。
姉歯と検査機関であるイーホームズが関わったのは、あとは池袋店だ。

なぜに、木村建設(HP閉鎖)という、熊本県八代市の建設業者(姉歯設計と関係)が施工しているのか?
次のようなことを売り物にHPにも堂々と宣伝していた。↓
”11階建のビジネスホテルを6ヶ月で施工”
低コストで早く開業したい起業は飛びつくであろう。→施工費が安い(経費が少ない)、土地の金利負担が少なくなる。早く稼働できて、資金効率が高まる・・・・・
しかし、大きな代償を負うことになった、京王電鉄。
きっと、木村建設は、資金繰り悪化等で・・・・・
取り壊し費用は京王持ちであろう。すると、株主利益は確実に損失となる。
株主総会で、施主として見抜けなかった責任は、徹底追求受けるであろう。合理化策や、上手な経営で、株価も上昇中の京王電鉄。どう対応するか。がんばってほしい。

 さて、熊本の建設会社がなぜ請け負っているのか
業界の話しであるが、投資資金を集め、ホテル経営ノウハウ、土地探し、建物建設、運営まで、ワンストップで請け負うコンサルタントファームがある。
今までの専門家ではなく、新しい考え方で、知恵や力、資金力を使う新しい手法だ。
建設資材なども外国製でよいのがあれば、従来の枠にとらわれず、採用してきたようだ。とここまではよい。
パワービルダー(安価な物件を提供できるデベロッパー)や、大手の新規事業部は他の会社と提携しなくとも、ノウハウがなくとも、ホテル事業や、マンション開発ができてしまうわけである。
このようなところにチェックの目がはいらないのが、今の世の中となっているのであろう。
従来は、ノウハウや経験のある、ゼネコンや不動産会社、あるいは、ホテル経営の老舗がやってきたことを、経済右肩下がりの時代、従来の起業の資金力低下で手が回らない部分が、このようになっているのであろう。
行政は、このような動きについて行っていない。だから行政に責任をおっかぶせるのも問題を潜在化させる感じがする。

さぁどうする
by kata0311 | 2005-11-21 22:47 | 首都圏